みんなっなんなんだ～ッ！

ご飯なんて食べたくもない！
デブにとっては緊急事態な事だ！
さすがにこの状況大好きなお姉ちゃんにも
笑顔を作る余裕すら無い！
「死んじゃうよ～ッ」そんな言葉にも・・・
「僕は死にましぇ～ン！」と返答する気力も無い

しかしだ！せっかくのお誘いだ、気を悪くさせても申し訳ないので近くにあるこの食堂に入った
近くにあるのに初めて入った！
けっこう混んでいるじゃないか？
家族連れからカップル！もちろん一人っきりの
オヤジまで、若い姉ちゃんも一人で食べている
なんとも言えない不思議な光景！オヤジは別として若い姉ちゃん一人飯には驚いた！
オバサン従業員効果なのか！安堵感があるのか？わからんが結構な人数！そして食いっぷり抜群だ！
オヤジなんかよりも食は良い！見ていて気持ちが良い位だ！（具合が悪くとも眼だけは元気満々です）

しかしだッ！並んでいる惣菜をお好みでトレーに載せて流れていくのだがッ
焼き魚を取ろうとすると「今焼き立てお持ちいたしますよ！」「ハイお願いします」
「玉子焼きもすぐ焼きますよ！」「ハイお願いします」
最後にご飯とみそ汁コーナー！にたどりつき「ご飯大盛！味噌汁はネギいっぱい！でお願いします！

よ～し！よ～し！食の良い姉ちゃん方にアピールしてやる！負けたくない！ワタシの凄さを体験させてやる
と勢きこんではいるものの・・・ワタシのトレーの上にはご飯と味噌汁だけ！
ク～情けねぇ・・お預け状態！黙ってご飯を見つめるワタシ・・それを横目でガンガン食べてる姉ちゃん達！
「食べないの？早く食べないと冷めるよッ」連れの言葉に思わず反応！
「おかず、きてないもん！どうすれってよ？ご飯と味噌汁食べて、後から魚と玉子焼き食えってか？」
「じゃ～お先ッ！」この連れも若い姉ちゃんに負けじとガンガン食べ始めた・・・
お預け状態のワタシをあざ笑うかのように・・・見事に完敗！負けた、負けた、貧しさじゃなく、世間に負けた