ひとりで大爆笑！

平日の昼下がり、お客さんも少ないバスの中、

眼が覚めるような赤いタータンチェックの帽子、ジャケット、スカートを着こみ、まるでエリザベス女王を彷彿させるような、婆ちゃんが乗り込んできた！

「おーっ婆ちゃんヤルなぁ～」と容姿に感激も束の間、「歩行器あります、お願いします」と車内に響きわたる甲高いデカい声！「ハイ」とすぐさま反応した運転手さん、何やらゴソゴソしている気配はあるが、運転席から出て来ない！ん？なした？・・・

間を置いてやっと出て来た運転手さんも凄かった！

そこそこ年齢はいってるのは感じるが（同世代か？）

白髪交じりのロマンスグレーな髪をオールバック!

そして真っ黒な三角形を横にしたようなグラサン！

おー！まるで大型二種の暴走族？えっ？横浜銀蝿！

長年そのスタイルなのか、馴染んでいるようにも見えるし、年期が入った風格さえ感じる！

しかしなんか変？立ち上がったスタイルは首を前に出した前傾姿勢、両足を広げてペッタンペッタン！ゆっくりゆっくり！なんかトノサマガエルが立って歩いているように見える！どう見ても全開バリバリじゃない！（笑い）

「ごめんなさいね！いやんやギックリ腰やっちゃって！」しゃがれた声が車内に響く！

アハハ！（笑い）ギックリ腰か～？

しかし車内中央の乗降口までやっと歩いているのに、一旦外に出て歩行器を乗せられるのか？見るに見かねた他のバスを待っお客さんが「乗せますよ！」と援助してくれて事なき終わったが、何度も何度も「ごめんなさいね！いやんやギックリ腰やっちゃって」を連発（笑い）スイマセンじゃなく「ごめんなさいね！」「ごめんなさいね！いやんやギックリ腰やっちゃって」間が空くたびに連発するその言葉、まるで年老いた爺さん婆さんのコントをする耳が遠く一方的に喋る志村けんさながらだ、運転手さんだいじょうぶだ～（笑い）

終点ではいよいよワタシの出番！と意気揚々、最後に残ったエリザベス女王とワタシ！

「ワタシ降ろしますよ」相変わらずエリザベス女王も誰もいない車内に響く元気な声で「ありがとう！」その姿をバックミラー越しに年季が入った横浜銀蝿は最後まで「いやんや、ごめんなさいね！ギックリ腰やっちゃったから！」と何度も何度も最後まで連発！

もういい、何度も何度も、わかったよ、ギックリ腰なんでしょと上島竜兵並みに帽子を叩きつけて、突っ込みたくなる自分に大爆笑してしまった！