2011年10月22日土曜日

輪廻転生…時代は廻る!

デモやクーデターを起こし一気にのし上がり、独裁政権が始まった。
その当時北アフリカでは一番の貧困国、石油と云う財産を持っていても利益は王族が独占して一向に
国民は豊かにならなかったが、彼のクーデター以降石油収入は6000億からたった5年で2兆円まで
跳ねあげて、そのお金で家、病院、自動車、それに携わる工場など国民が必要としているものを整備した。
また生活に欠かせない物に対しては、今でも非常に安価らしい。
若者の教育にしても国公立の教育費は無料!
ほとんどの若者が大卒で、国別で行われた識字率も82.5%と上昇した。

今から42年前、当時彼は29才だったそしてアフリカの王の中の王とも呼ばれ国民からも絶大な信頼を得る
しかしながら、アメリカ等西側諸国には媚びらず、あくまでも独裁者と位置付けられた。
リビアだけでないが民主化運動が始まり陥落、終いに彼も追い込まれ身柄を拘束、死亡と発表された。
中東地域の他の独裁者に対しての見せしめも有るのだろう。
イランやイラクの湾岸戦争が勃発した頃に自分も危ないと思ったのか大量の大型武装兵器を捨て、
国連を始めアメリカや各首脳国に歩みよる事になるが、その当時によく日本のメディアにも流れていた。
 しかし、ワタシが思う彼の人間像は本当に悪なのか?意外に誰よりも素直な人なのか?
と不思議に思った事がたくさんあった。やはり片方の言い分だけではわからんもんだ!

たしか、小池百合子議員が初の女性防衛大臣だった頃、
小池大臣を含めてたしか、明治大学の生徒達と衛星中継でディスカッションした事があり、
第一声に彼が「あなた達、日本人は、原子爆弾で2回も攻撃したアメリカと何故、仲良くできるんですか?」
大学生は面食らって何を答えていいやら分からず、また、ワタシならなんと答えるだろうと考えたのを覚えている。しかしながらその映像だってアメリカを始め世界中に流れているんだから、大したもんだと思っている。
日本人の生活にはもう済んだ事や相手の嫌がる様な事は触れないという美学と言うか文化があるが、
それは日本人だけの文化で彼には関係ない事!素直に考えてみれば、聞かれても当たり前の話しだし、
その話しの奥には「本当のアメリカを知っているんですか?」「汚いアメリカをどれだけ知っているんですか?」と聞かれている感じも受けた。
現東京都知事、石原慎太郎さんの「NOと言える日本」なんて本を読んだ後だから余計に感じだのだろう。

現に湾岸戦争だって大義名分はこじつけてはあるが、様は石油の利権が欲しいだけの事だろう。人道的介入と名目でNATOが空撃を始めたが安保理決議の「あらゆる必要な処置」を口実にしたといえ
主権国家にいきなり空撃をする事が人道的支援になるのだろうか?
そんなのは無差別攻撃で安保理の枠は遥かに超えている!こじつけもいいとこだ!
アメリカを始めとする軍事介入の目的は人道的支援なんかじゃあなく、
あくまでも利権を手に入れたいだけの事!
欧米に取って「アラブの春」は50年来続いた独裁政権の終わりを意味している!
しかし独裁政権を潰す事に多種民族が国民が一つになり達成した今、
今度は何が多種民族や国民を一つにするのか!

カダフィ大佐が死んでもなを引きずり廻され暴行を受ける映像も出たが、見たくもない!
引きずり廻され、暴行を受ける映像は、また昔の話しで申し訳ないが、
メルギブソンの監督作品「パッション」を思い出す・・・・
しかし皮肉な事に、デモやクーデターで伸し上がった英雄もデモやクーデターで陥落して
滅ぼされる。

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