2012年1月2日月曜日

年明けうどん!

2009年から香川県の讃岐うどんの振興会が打ち出した「年明けうどん」が今年4年目ながら
知名度がアップして売上げをのばしているらしい。
真っ白なうどんに赤い具材を(梅や蒲鉾)をのせて、めでたく紅白にして食べるらしいが、
こじつけの感じも拭えなく、ひねくれ者のワタシからするとチョットなぁ〜と素直に受け入れられないなぁ!
まっ何も無いところから始めるという事はそんなものかな!バレンタインのチョコレートも業界が始めた事だし
日本だけの風習だからね!今や年間消費量の3/4はバレンタインと云うもなぁ~大した物だ!

そもそも何故、年越しに蕎麦を食べるのか?蕎麦じゃなきゃいけないのか?若い頃に聞いた覚えがある、
「よく長生きするように長い物を食べる」と答える方も多いと思うが、
それでは別にパスタでもラーメンでも言いわけで一理あるが答えとは違うと思う!

昔はお寺でも神社でもお掃除するのに「蕎麦殻」を使っていたため一年の気持ちをお掃除する意味で
蕎麦を食べる説と、
昔、金銀の細工師が細工後に出る金銀の粉を集めるのに蕎麦粉を練った団子を使っていたため金銀が
集まります様にと願をかけて年の最後に蕎麦を食べる説と
蕎麦を打った人ならわかると思うが蕎麦粉だけで蕎麦を作るとプチプチ切れるため、年越しに蕎麦を
食べて嫌な事を切って新しい年を迎える説があります。
現在皆さんが食べているそばは、ほとんど「つなぎ」と言って小麦粉が入ってます。
その比率を物語り二・八蕎麦、十割蕎麦と名前が今でもって使われてます。
あと蕎麦は雨風に晒されて弱ってもたくさんのお天道様(太陽)があたると元気になる植物と伝えられています。

なんとなくでも、蕎麦じゃなきゃいけない事がお分かりになりましたか!けど、昔の人って言えば怒られるが、
ホント凄い!ワタシが若い頃、年越し蕎麦の事を親父さん(師匠)に聞くと
「そんな事も知らないでこの業界にいるのか!」などと怒りながら、バーッと教えてくれました。
ひとつ聞いて怒りながらでも教えてくれる!ひとつじゃなく二つも三つも返ってくる!
また怒られているもんだから忘れないのよ!
それがさぁ〜年越し蕎麦を食べる度にその顔が頭に浮かぶ!正直に参っている!
(ワタシにも忘れてしまいたい人もいます)

しかし今この業界を背負っている方々に、ひとつ聞いて、これだけの意味を語れる人はどれだけいるだろか?
改めて、いろいろ携わった親父さん達に敬意を表します。

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